古茶碗(Antique teacup)

彫松黒楽茶碗

この茶碗は、風情よりも先に8楽印に目が眩んで買った、浅ましさを含んだ蔵品です。8楽印とは、千家十職の一つ、楽家の十二代吉左衛門(弘入)が用いた印です。「楽」という印の一部が数字の8に見えることから8楽印と呼ばれています。共箱でもないのに、目をギラギラさせて購入。イヤラシイ限りですね。楽焼とは京都楽家の陶器。日本独特の焼き物で、土器や陶磁器とは違い、「楽」という一派を為す焼き物で、室町時代末に通称「飴屋」と呼ばれる中国より渡来の人物が創めたとされる焼き物です。
大樋焼茶碗(大樋一平 造)
大樋焼きは楽焼楽窯の脇窯で、石川県金沢市大樋町で焼かれた楽焼です。長左衛門が貞享三年(1686)に開窯。加賀金沢の有名な焼き物。この茶碗は現代物です。カラメルの様な色が非常に魅力的。
赤膚焼 大仏茶碗

赤膚焼は奈良の焼き物です。遠州七窯の一つにも数えられている、歴史在る焼き物です。この碗は、見込みに「大」の字が墨書された大変清々しい茶碗です。高台脇に「赤膚山」印と「正松」もしくは「正柏」印が押して在ります。  
薩摩焼(煎茶器不揃え)

薩摩焼とは、鹿児島県下の焼き物の総称です。薩摩焼を含む日本の焼き物の多くは、豊臣秀吉の朝鮮出兵と深い関連性があります。焼き物が好きな方は、司馬遼太郎著の「故郷忘じがたく候」を御一読してみて下さい。お奨めです。この茶器揃えは磁肌にうっとりして購入。本当は五客で、急須もあったのかしら?裏に極メが在りますが、誰のでしょう?まぁ、真贋鑑定は老後にします。今はただ、好いなと思った物をとりあげて行くのみ。
鼠志野茶碗(明一 造)

志野焼とは、美濃地方の代表的な焼き物の一つで、桃山時代の志野茶碗は数千万円します。この碗は恐らく、明治〜昭和の作です。作者の明一という陶工を全く識りませんので、誰か教えて下さい。志野焼は砂糖のような白い釉薬が主な特長で、とても美しい焼き物です。鼠志野はあえて、その白い釉薬の上に鉄釉の化粧掛けをして、白地を模様として描き出した碗です。美しい白釉薬を、敢えて鉄釉薬で隠す所が、日本的美意識を表していて好ましく感じられます。
志野茶碗

この志野茶碗は、私が例の如くリサイクルショップ巡りをしていて、
たまたま買った茶箱の中に入っていた物です。
私のような、自己の審美眼頼みの無教養者には、
この碗が桃山時代の碗であるように映ります。
高台の三角釉掛けや指跡や糸切りを見ると、
「ほぅ〜」と呻ってしまう出来栄え。
しかし、戦国大名の所持一級品がそうそう在る筈はないでしょう。
長石釉の冴えが不足でありますし、腰から高台にかけての
作ゆきに違和感を覚えます。
それに、高台脇に「古窯?」の押印がある事から、
幕末以降の作でもあろうよと思うことにしました。
ニセモノとして造られた訳でもなし、
仕事は上々とくれば、名碗である事に変わりは無いでしょう。
唐津織部茶碗

唐津と織部、両方の特徴を持った碗です。高台脇に印が押してあり「三峰園」と読めます。年代は判りません。胴にへら削りが入っていて荒々しい茶碗です。
萩茶碗

萩焼とは山口県の焼き物です。起源は秀吉の朝鮮出兵で日本に帰順した、彼の国の陶工の手によるものです。この碗は明治〜昭和頃の物だと思われます。良い侘び具合で、度々箱から出しては、撫で回しています。ニュウがあり、それがまた味を出しているのですが、真っ二つに割れるのが怖くて、お茶は点てていません。この碗を手に取りながら、遥か昔に半島から日本に来た陶工に、思いを馳せています。
唐津茶碗

唐津焼とは、佐賀県の焼き物です。生活雑器らしい素朴な絵付けが、人心を捉えて放しません。欲しい欲しいと思っていた茶碗です。思っていたら偶然手に入りました。大切にします。
窯変刷毛目茶碗

刷毛目茶碗とは、李氏朝鮮時代の生活雑器です。一般的な刷毛目茶碗は鼠色をしています。私が手に入れた碗は変わった色をしています。一目見て気に入り、入手しました。見所はやはり、豪快な刷毛(はけ)目です。高台脇に印がありますので、日本産で明治〜昭和頃の物だと思います。
飴釉茶碗(宗楽 造)

形と釉薬が気に入り、買いました。印は宗楽とあり、おそらく新しい物です。普段使いに用いていますが、きっちりとした造りなので、良い物だと思います。前述の大樋焼きとそっくりですが、詳細が判明しないので区別して、飴釉茶碗としました。現代物ではないでしょうか?
織部茶碗

織部焼とは美濃の焼き物で、茶人武将の古田織部の指導により焼造された物のことです。私が入手した碗は緑釉の掛かりも良いし、鉄絵の絵柄も良いです。垣根に何の絵でしょうか?
唐津焼(ぐい呑み)

皮鯨(カワクジラ)手のぐい呑み。縁塗りの唐津をこう呼びます。鯨の刺身など、今では滅多にお目に掛かれませんが、実物を見ると、皮鯨手という命名に納得できます。いかにも生活雑器らしい造り。雅な物だけが、人心を捉えるのではないという好い例。
笹の絵煎茶碗

笹の絵が上手で、風にそよぐ笹の雰囲気が爽やかに伝わってきます。高台の土味も良いです。抹茶茶碗にしては小振りなので、煎茶碗や旅茶碗でしょうか。もしくは、ぐい呑みかもしれません。掻き印がありますが判読出来ませんでした。

白釉茶碗

年代もどこの焼き物かも判りません。でも、姿形は一級品。日本の焼き物ではないかもしれません。


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